くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

高田郁『残月―みをつくし料理帖』

残月 みをつくし料理帖 (ハルキ文庫)

残月 みをつくし料理帖 (ハルキ文庫)

あらすじ
吉原の大火、「つる家」の助っ人料理人・又次の死。辛く悲しかった時は過ぎ、澪と「つる家」の面々は新たな日々を迎えていた。そんなある日、吉原の大火の折、又次に命を助けられた摂津屋が「つる家」を訪れた。あさひ太夫と澪の関係、そして又次が今際の際に遺した言葉の真意を知りたいという。澪の幼馴染み、あさひ太夫こと野江のその後とは―――(第一話「残月」)。その他、若旦那・佐平衛との再会は叶うのか? 料理屋「登龍楼」に呼び出された澪の新たなる試練とは・・・・・。雲外蒼天を胸に、料理に生きる澪と「つる家」の新たなる決意。希望溢れるシリーズ第八弾。

前巻の壮絶なラスト。しかしそれでも人生は続いてゆく。悲しみを乗り越えて、みんながそれぞれの道へ歩みはじめる。つる家はそのままであってほしいが、希望を胸に進んでいこうとする決意は力強さを感じる。澪たちが幸せをつかむまで、これからも応援していこうと思う!

  • 残月―かのひとの面影膳
  • 彼岸まで―慰め海苔巻
  • みくじは吉―麗し鼈甲珠
  • 寒中の麦―心ゆるす葛湯

★★★★☆