くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

三上延『ビブリア古書堂の事件手帖4〜栞子さんと二つの顔〜』

あらすじ
珍しい古書に関係する、特別な相談――謎めいた依頼に、ビブリア古書堂の二人は鎌倉の雪ノ下へ向かう。その古い家には驚くべきものが待っていた。
稀代の探偵、推理小説作家江戸川乱歩の膨大なコレクション。それを譲る代わりに、ある人物が残した精巧な金庫を開けてほしいと持ち主は言う。
金庫の謎には乱歩作品を取り巻く人々の数奇な人生が絡んでいた。そして、迷宮のように深まる謎はあの人物までも引き寄せる。美しき女店主とその母、謎解きは二人の知恵比べの様相を呈してくるのだが――。

今回は長篇、そして江戸川乱歩がテーマということで、がっつり読めてよかった。しかし重要なファクターは暗号ミステリというよりも、やはり今回も乱歩の古本に関する知識だったか。子供のころに乱歩に馴染みのなかった自分でも、乱歩の古本を漁りたくなった。そして今回の要所は、母親登場。善人か悪人か分からない秘密をまとった背景は今後の巻にも期待。
★★★☆☆