
今朝の春―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-4 時代小説文庫)
- 作者: 高田郁
- 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
- 発売日: 2010/09/15
- メディア: 文庫
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あらすじ
月に三度の『三方よしの日』、つる家では澪と助っ人の又次が作る料理が評判を呼び、繁盛していた。そんなある日、伊勢屋の美緒に大奥奉公の話が持ち上がり、澪は包丁使いの指南役を任されて―――(第一話『花嫁御寮』)。戯作者清右衛門が吉原のあさひ太夫を題材に戯作を書くことになった。少しずつ明らかになってゆくあさひ太夫こと野江の過去とは―――(第二話『友待つ雪』)。おりょうの旦那伊左三に浮気の疑惑が!? つる家の面々を巻き込んだ事の真相とは―――(第三話『寒紅』)。登龍楼との料理の競い合いを行うこととなったつる家。澪が生み出す渾身の料理は―――(第四話『今朝の春』)。全四話を収録した大好評シリーズ第四弾!!
シリーズ第四巻。今回も胸がジーンと来る場面が多数。小松原の正体が知れ、身分違いの恋心に苦闘する澪。心の持ちようをラストで決めた様子だけど、この恋の行方は切ないものになりそうな予感。あさひ太夫を探る戯作者・清右衛門は、つかみどころのない皮肉屋かと思ってたら、意外な気概と大胆な提案を見せ、見直した。伊佐三おりょう太一の親子の真の姿にほろりとしつつ。最後の料理対決では真摯に料理と向き合う澪の姿が熱い!!
- 花嫁御寮―ははきぎ飯
- 友待つ雪―里の白雪
- 寒紅―ひょっとこ温寿司
- 今朝の春―寒鰆の昆布締め
★★★★☆