くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

野田昌宏『SF英雄群像』

SF英雄群像 (ハヤカワ文庫 JA 119)

SF英雄群像 (ハヤカワ文庫 JA 119)

あらすじ
星の海を超光速でつっぱしる宇宙船、身の毛もよだつ恐るべきエイリアン、レイガン片手のスペース・パトロールに半裸の美女……1930年代、アメリカSF界はウエルズ、ヴェルヌを継承しながら、それにアメリカならではの大胆無類のイマジネーションの新生命を吹きこんだ。それが、この波瀾万丈の宇宙活劇――スペース・オペラである。本書は、SF作家・翻訳家・研究家として世に知られる著者が、キャプテン・フューチャーなどおなじみのヒーローたちのプロフィルを紹介しつつ、そのおもしろさをわかりやすく解説したファン必携のSF入門書!

日本ではまだ翻訳点数も多くなかった頃にスペースオペラ黎明期の作品群を紹介した1冊。野田大元帥の語り口が、本当にスペオペ愛にあふれていて心地いい。とくに『キャプテン・フューチャー』と「シャンブロウ」の紹介文が、ただただ自分の愛するキャラクタたちをみんなに知ってもらいたいという思いが前面に出ていて好感。ちなみに自分の持っているのは、加藤直之の手による大元帥がキャプテンフューチャーの格好をしているイラストのヴァージョン。
★★★★☆