米澤穂信講演会@
大谷大学学園祭に参戦予定なので予習のために図書館で借りてきた。「失礼、お見苦しいところを」の感想は昨日書いたとおり。
笠井潔との対談は、米澤作品のミステリでの位置づけがよく分かり良かった。
滝本竜彦とのネット小説出身対談は、この二人を混ぜて大丈夫かと思ったけど、漫才のような掛け合いで意外と面白い。ほかの批評は読んでてちょっとしんどかった。とりあえず分かったのは、米澤作品はビルドゥングス・ロマン。青春の全能感あるいは無能感を描き、成長を通してそれがどう変化するのかがキーポイント。そう考えると《小市民》シリーズは『冬期』で主人公二人の全能感を叩き落すオチになるんじゃないだろうかと思った。それにしても米澤作品って「ポスト・
セカイ系」だったのか。