くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

光瀬龍『夕ばえ作戦』

夕ばえ作戦 (ハルキ文庫)

夕ばえ作戦 (ハルキ文庫)

初秋のSF乱読まつり開催中◆九冊目。3日前に読んだ『紐育、宜候』からのつながりで手に取った。光瀬龍の代表的なジュブナイルSF二作品『夕ばえ作戦』『暁はただ銀色』が併録。『夕ばえ』は、中学生が江戸時代にタイムスリップして風魔忍者と戦う話。栄養の行き届いていない江戸時代の忍者と、現代のスポーツ万能少年とが、互角の体力というのが中々妙味。『暁は』は、姿なき宇宙侵略者の話。姿なき敵は、じわじわと不気味に迫り、中々の雰囲気。……さて真面目な感想はここまでだ。『夕ばえ作戦』の風祭陽子が可愛ええ!!今で言うところの「ツンデレ」ですよ。敵の忍者の頭領の妹くのいちとして登場して徹底的に「ツン」を描写しておいて、後にいろいろあって「デレ」るって。光瀬龍先生、70年代にこれを書くって何なの。しかもラストで……酷い(これ以上言えません、自分の目で確かめてください)。 ってかまたもや、SFとしての真面目な感想書かずにキャラ萌えについて書いてしまった、反省。あと漫画版も最近出たみたいだから今度チェックしてみる。
(追記:去年の『月刊COMICリュウ』で『夕ばえ作戦 第二部』なるものが付録でついていただとお。幻の原稿を、漫画版連載開始記念に付録の小冊子として付けたらしい。風の噂では、その『第二部』では風祭陽子が生きている!?何…だと…。四方手を尽くしてみたが、今となってはどうやって入手すればよいのか分からない。うあああ読みたいーーー。)

★★★☆☆