くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

伊坂幸太郎『バイバイ、ブラックバード』

バイバイ、ブラックバード

バイバイ、ブラックバード

初伊坂。私見だが、日本文学史上での最萌キャラは、太宰治『グッド・バイ』のキヌ子だと思うんだ。普段は見た目ぐずぐず怪力女なのに、たまの日に着飾って街に出ると誰もが振り向く超絶美人。しかし大食らい。金にも汚い。しかもとどめに、「おそれいります」を「おそれ炒り豆」なんて超絶駄洒落を飛ばす(しかも主人公田島に「なんてゲスな駄洒落。気が狂いそう。」とまで言われる所がまた良い)。なにこのギャップ萌えの塊。その愛しきキヌ子を、伊坂がどうリメイクするのかなあ…楽しみだなあ………と読み始めたら、マツコデラックスじゃねえか。見た目も性格までも。ふざけるんじゃねえよ。俺のキヌ子を返せ。絶対に許さない。絶対に許さない。
(追記:ストーリイ自体も微妙だった。太宰である必要性が無い。複数の女性に別れを告げるってだけしか共通項ないし。《あのバス》という設定も、おれの嫌いな『となりまち戦争』臭がした。)
(追記2:俺が当ブログでこんな貶す文章を書くのも珍しいかも。どんな本でも大体ほめるイエスマンなのに。それだけキヌ子の恨みは深いのだ!!!)
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