やっぱり時間SFは良いですね。ベストは、フィニイと
ヤング師匠が甲乙付けがたい。リーは、初っ端からロマンティックな終わり方にやられた。ナイトは、このネタに既視感があった。多分、
新潮文庫の時間SFアンソロ
ジーか何かで。フィニイは、愛には適切な時期があると教えてくれた切ない話でかなり良い。シラスは、いきなり学生時代にタイムスリップしたら実は大変と忠実な再現をしていて中々面白い。ファイラーは、なんでこんな終わり方なの??ロマンティック時間SF傑作選なのに。
ヤング師匠は、まず
トリケラトプス型タイムマシンって発想が恰好良い。話も王道的ロマンティック時間SFでかなり好き。ハーネスは、ロジックで攻めるタイプの時間SF。このタイプはネタを知っちゃったら、このパターンかってなっちゃうから、時間SFと知らずに読んだ方がいいんじゃないか。ムーアは、時間SFと言えども結局ムーアっぽい作風。グリーン・ジュニアは、各所で評価が高いみたいだけど、俺は駄目だった。時間SFに技巧なんて要らない、ア
イデアとロジックと歴史考証さえあれば、という考えだから。
- ウィリアム・M・リー「チャリティのことづて」
- デーモン・ナイト「むかしをいまに」
- ジャック・フィニイ「台詞指導」
- ウィルマー・H・シラス「かえりみれば」
- バート・K・ファイラー「時のいたみ」
- ロバート・F・ヤング「時が新しかったころ」
- チャールズ・L・ハーネス「時の娘」
- C・L・ムーア「出会いのとき巡りきて」
- ロバート・M・グリーン・ジュニア「インキーに詫びる」
★★★★☆