くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

7月の読書メーター


7月の読書メーター
読んだ本の数:12冊
読んだページ数:3251ページ

紫色のクオリア (電撃文庫 う 1-24)紫色のクオリア (電撃文庫 う 1-24)
グレッグ・イーガンの再来が日本に現れた、と各所で言うから買っちゃったじゃないかよう。確かに『宇宙消失』と『万物理論』で使っていた要素をラノベに再利用しました、みたいな感じ。それと『虎よ、虎よ!』要素も大いに混入されてる。ただラストがSFじゃなくてラノベだなって感じた、ぶっとんだまま終わればよかったのに。あと内容がSFなのに「すこしふしぎ」っていう惹句はやめてくれ。どうせならハードSFを名乗ればいいのに。
読了日:07月30日 著者:うえお 久光
サマーウォーズ (角川文庫 い)サマーウォーズ (角川文庫 い)
試写で既に映画見てきたけど、最高に良かったですよ。ストーリーもさることながら、電脳空間の描写が凄い。『電脳コイル』超えたね。花札サイバーパンク。SF好きの人も、そうでない人も是非劇場に足を運んでみてください。でこのノベライズは、映画のストーリーを忠実になぞりつつも映画では描ききれなかった細部まで描写されていて中々良い出来。映画に満足して脳内に映画を再現して細部を補完したい人に超オススメ。
読了日:07月28日 著者:岩井 恭平
Boy’s Surface (ハヤカワSFシリーズ―Jコレクション)Boy’s Surface (ハヤカワSFシリーズ―Jコレクション)
一寸レベル高すぎる。読み進めれば読み進めるほど分からなくなる。
読了日:07月27日 著者:円城 塔
走れメロス 富嶽百景 (岩波少年文庫 (553))走れメロス 富嶽百景 (岩波少年文庫 (553))
初太宰。太宰作品って陰鬱で鬱陶しい話ばかりかと思ってたんだけど(だからビビって中学生向けの本書から入った)、ユーモアのある作品があったり思春期の少女の機微を書いた作品があったりと意外な発見だった。あと「走れメロス」は森見版を思い出して真面目に読めなかった。
読了日:07月21日 著者:太宰 治
太陽系惑星太陽系惑星
太陽系内の天体写真集。数々のSF小説を思い浮かべながら、ただただ素晴らしく美しい光景を眺めるのは楽しかった。しかし巨大ガス惑星などの想像を絶する光景は恐ろしくもある。
読了日:07月19日 著者:ジャイルズ スパロウ
ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)
これが病床で書かれたと聞かされたら冷静な評価が出来ないな。特に最後の謝辞が…。例え冷静な評価が出来たとしても、俺の脳味噌だったら、21世紀版幼年期の云々とか人類補完云々とか、しょうもない事しか書けなさそうだが。。。まぁ兎に角、凄い作品だった。
読了日:07月16日 著者:伊藤 計劃
妖怪アパートの幽雅な日常(10) (YA!ENTERTAINMENT)妖怪アパートの幽雅な日常(10) (YA!ENTERTAINMENT)
完結。途中最終回こんな展開で良いのかと思ったけど、ラストまで読んでみたら綺麗にまとまって良かったと思った。俺の場合、イッキ読みしたら大概なかだるみするんだけど、このシリーズは不思議とスッと読めた。スッと読めるのに重い事も書いてるバランスがGOOD。
読了日:07月13日 著者:香月 日輪
ザ・万歩計ザ・万歩計
森見と比べてマキメのエッセイは真面目だな。
読了日:07月12日 著者:万城目 学
妖怪アパートの幽雅な日常(9) (YA! ENTERTAINMENT)妖怪アパートの幽雅な日常(9) (YA! ENTERTAINMENT)
イケメンなら何でも許されるのか(泣)でも文化祭って良いもんだね。もうすぐ高校生活が終わるっていう雰囲気が醸し出されてるのも上手く表現されていて良い。
読了日:07月11日 著者:香月 日輪
SF本の雑誌 (別冊本の雑誌 15)SF本の雑誌 (別冊本の雑誌 15)
SF者って気持ち悪い(笑)この双六はヤバいね。円城塔は初めてだったけど読まず嫌いだった、素晴らしいです。オールタイムベスト100はこれで良いのか?凄く偏ってる気がする。書評漫才は同意しつつ笑った。とり・みき万物理論は最後まで読みたい。「SFの確かな野党国書刊行会」wあー楽しかった!!SF最高!!!
読了日:07月08日 著者:本の雑誌編集部
レインツリーの国 (新潮文庫 あ 62-1)レインツリーの国 (新潮文庫 あ 62-1)
山本弘の巻末解説目的で読書。と思ったら、山本弘ブログとほぼ同じ使いまわしやん。まぁ本編の内容に添うもので、真っ当な主張やから良いんやけど。で、本編の感想は、凄く爽やかな恋愛小説!!!でも文字で関西弁見たら胡散臭いねんなー(笑
読了日:07月05日 著者:有川 浩
しあわせの理由 (ハヤカワ文庫SF)しあわせの理由 (ハヤカワ文庫SF)
再読。表題作が1番素晴らしいのは言わずもがなだが、それ以外も傑作揃いだと改めて思った。学者の癖に風俗嬢に論破されてんじゃねーよ、と突っ込みつつ「道徳的ウイルス学者」が特に気に入った。あと「ボーダー・ガード」の量子サッカーは何度読んでも脳内で映像化できない。。。
読了日:07月01日 著者:グレッグ イーガン

読書メーター

7月の読書はハズレが無かった印象。しいてベストを選ぶなら『SF本の雑誌』なんだけど小説じゃないから有川浩で。