くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

久米康之『猫の尻尾も借りてきて』

猫の尻尾も借りてきて (ソノラマ文庫 (239))

猫の尻尾も借りてきて (ソノラマ文庫 (239))

2chSF板のタイムトラベルSFを挙げていくみたいなスレを見てたら何回か名前が挙がってたので興味を持つ。アマゾンのマケプレを調べる。なんじゃこりゃー、中古でも取り扱ってないってどんだけー!!ということで、地元図書館で大阪府立図書館から取り寄せてもらった。この図書館の取り寄せって便利。でも無料で本を取り寄せられるのは何で?税金なの?便利だけど税金の無駄使いな気がして気が引けた。
して、本書の感想。これが素晴らしい!!広瀬正の『マイナスゼロ』、高畑京一郎の『タイムリープ』、ハインライン『輪廻の蛇』、同じくハインライン『時の門』*1。時間を行ったり来たりでのタイムパラドックスに対してロジックを積み重ねる時間SF数あれど、本書に勝るものは無いと断言しよう!!!どんな伏線も見逃さないと構えて読み始めたのに、最後を読んでるときには謎が解けた爽快感で笑いが(ニヤケ顔が)止まらなかった!!!特にラストの「いそがしいのよ、わたし」「猫の尻尾も借りてきて」のところが素晴らしいとしか言いようが無い!!!
★★★★★

*1:『時の門』だけ読んだ事無いけど。広瀬正の論評で読んだ気になってた。