T型フォード殺人事件―広瀬正・小説全集〈5〉 (集英社文庫)
- 作者: 広瀬正
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/11/01
- メディア: 文庫
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- T型フォード殺人事件
回想シーンの大正期の情景がいつも通り良い。大正から昭和初期にかけてっていい時代だな、引っ越したいぐらい。
広瀬正って東京の都会っ子なのに関西に詳しいのは不思議に思った。大正の南海沿線の浜寺って関東で言えば逗子や鎌倉だったんだ。
一人称が5章までと6章とで変わるのには違和感があった、最後に理由が述べられてるとは言え。
フォードの密室のトリックは陳腐と言えば陳腐だけど全体として楽しめた、悪意のないいつもの作風で。
- 殺そうとした
ミステリー。処女作か、まぁ良かった。
- 立体交差
過去にタイムトラベルする話が多い印象だけど、今回は未来へ。20年未来に行ったはずなのに技術文明がえらい進歩してる。未来の描写が古びているのが今となっては楽しい。
★★★★☆