- 作者: 奥泉光
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2001/04
- メディア: 単行本
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こんなに傑作なのに日本SF大賞でも『SFが読みたい!』でも北野勇作『かめくん』に負けてるのは納得できないな。特にこんなの読んだら余計に納得できない。『かめくん』は『かめくん』で北野作品の中の傑作だと思うけど。因みにこの年の星雲賞は野尻抱介『ふわふわの泉』。これは名作。大好き。
話を戻して、あとロンギヌスの槍(石)とかナチスとかオカルトネタが盛り込まれてる所も好きになった要因かな。昔『スプリガン』とか読んでたの思い出した。確かナチスと聖杯伝説の話あったよね。
SF部分に関しては、タイムトラベル大好物なのは勿論として、暗黒物質まで出てくるなんて。あとタイムトラベル+猫は『夏への扉』へのオマージュかな。
最後に『鳥類学者のファンタジア』っていうタイトルの意味が理解できない。鳥の学者なんて出てないし。ジャズと鳥類って何か関係あるとか?まぁ語感は凄く良いけど。
評価:★★★★★