くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

グレッグ・イーガン『ディアスポラ』

ディアスポラ (ハヤカワ文庫 SF)

ディアスポラ (ハヤカワ文庫 SF)

ディアスポラ』攻略法は、しごく簡単。すなわち、「わからないところはばんばん飛ばす」。これだけでOK。

あらゆる文学形式の中でSFだけが与えうる深い感動。そのもっとも純粋なかたちがここにある。

敬愛するイーガンの最後の牙城。これで既刊全巻読破。
以前読んだときには、15ページ程読んであまりの難解さに投げ出し怒りさえ覚えた。SFファンって阿呆なの?マゾなの?
そして今回「孤児発生」部分を再び読んで見て、やはり難解だけど同時になんか感動も覚えた。そしてヤチマを幼女と考えて読めとどこかに書いてあったけど、それは良い考え。
そして読了してみて、、、やはり心揺さぶられた。イーガン大先生凄すぎ。ソフトウェア化された人間の誕生から死までを見せると同時に長い旅路の末の深い感動を与えるなんて。
でもやっぱり難しすぎるよな。コズチ理論とか5次元生物とか。
個人的には、引きこもりになったイノシロウが気になった。イノシロウってやっぱり日本名から取ってるのかなぁ?
『TAP』にも期待。