- 作者: 似鳥鶏
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2007/10/31
- メディア: 文庫
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柳瀬さんは花束を見ている。そのうちになぜか、みるみる耳が赤くなってきた。下を向いて、消え入りそうな声で言う。「嬉しい……」
「……いえ、そんな」
柳瀬さんはやや慌て気味に言う。「でも、いきなりそんな」
楽しく読めて良かったという感想なんだが、何故か苦言を呈したくなったので少々。まず、大オチのトリック。ネタバレになるが、これって昔のドラマ『銀狼怪奇ファイル』と全く同じだったような気が。。。よく考えたら構成もちょっと似てるかな。あと1つ、エピローグは要らなかったと思う。
巷では米澤穂信に似ているとの事だが、単に「日常の謎」派の学園(青春?)ミステリーってだけなように思える。どちらかと言えば日向まさみち『本格推理委員会』に似てるかな。まぁどちらも米澤穂信先生の牙城を崩すには至ってないな。新人作家さんなので今後の活躍に期待ということで。
そんな事より気になるのは表紙絵。少年は葉山君として、メガネっ娘は誰なの?わたし、気になります。柳瀬さん??