くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

似鳥鶏『理由あって冬に出る』

理由(わけ)あって冬に出る (創元推理文庫)

理由(わけ)あって冬に出る (創元推理文庫)

柳瀬さんは花束を見ている。そのうちになぜか、みるみる耳が赤くなってきた。下を向いて、消え入りそうな声で言う。「嬉しい……」
「……いえ、そんな」
柳瀬さんはやや慌て気味に言う。「でも、いきなりそんな」

楽しく読めて良かったという感想なんだが、何故か苦言を呈したくなったので少々。まず、大オチのトリック。ネタバレになるが、これって昔のドラマ『銀狼怪奇ファイル』と全く同じだったような気が。。。よく考えたら構成もちょっと似てるかな。あと1つ、エピローグは要らなかったと思う。
巷では米澤穂信に似ているとの事だが、単に「日常の謎」派の学園(青春?)ミステリーってだけなように思える。どちらかと言えば日向まさみち『本格推理委員会』に似てるかな。まぁどちらも米澤穂信先生の牙城を崩すには至ってないな。新人作家さんなので今後の活躍に期待ということで。
そんな事より気になるのは表紙絵。少年は葉山君として、メガネっ娘は誰なの?わたし、気になります。柳瀬さん??