
- 作者: 北野勇作
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2007/08
- メディア: 文庫
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全編にわたり徹底した大阪に対するジョーク・駄洒落・パロディの連続。実に面白かった。けれどこれ関西人にしか分からないネタ多すぎじゃないの??特に良かったのは、大阪人と阪神タイガースの関係についての記述。大阪人なのに大阪的なところが好きでない自分としては痛快だった。
主人公がいない分、人物に感情移入できないが、短い話の連続という構成になっているのでテンポよく読めた。スタジオの表舞台と裏側と外の世界とが、だんだん曖昧になって溶け合っていく様は、相変わらず不思議な気分にさせてくれる。
ライバルテーマパークである東京ネズミランドのスパイのアヒル水兵が北京ダックにされてるシーンは笑った。他にもネズミネタ多数あったけど、これヤバいんじゃないの??MIBが消しに来るんじゃ…。