桜庭一樹『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない―A Lollypop or A Bullet』

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (富士見ミステリー文庫)

現実という実弾を欲しがる少女と空想という砂糖菓子の弾丸を使う少女の話。
巷では読後感が最悪っていう評判だったけど、冒頭部分で死体が出てきてラストがある程度予測できる分読後感が悪いっていう印象は無かった。(まぁ良くも無いけど…)
藻屑については、はじめこんなわがまま少女には感情移入できねぇと思ったけど、その後ちゃんとその理由が細かに描写されてて話に入り込めて良かった。
最後に一つの疑問が…ウサギ事件の犯人は結局誰？虐待された子は、下に虐待するっていう虐待の連鎖って事？