くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

高屋奈月『フルーツバスケット(6)』

フルーツバスケット (6) (花とゆめCOMICS)

フルーツバスケット (6) (花とゆめCOMICS)

今回は6巻まで借りてるので、病院の待合いで読んだ!
憂鬱な雨。憂鬱な夾。そして夾のことが好きな楽羅が飛び込んでくる。追いかけられる恋というのも良いモノなんだけど、夾は分かってないなーw
そして夾の師匠・籍真の登場。師匠が心を鬼にして夾の真の姿を透の前で発露させる。醜い姿。これは夾が歪んでしまったのも分かるな。悲しい。しかしそれを受け入れる透。醜いを怖くないというんじゃなく、怖くてもいいんだという受け入れの気持ち。女神のような心だね。
由希の兄・綾女の店へ。服屋というかコスプレショップ?店員の美音が気を利かせて、由希と綾女の兄弟で会話する時間を作る。美音もイイ人だなー!そして兄弟も反発だけじゃなくなった。みんなイイ人だ。みんな幸せになってほしい。
ということで、借りてるのはココまで。続きはおあずけ。アニメが追い付かないかが心配だw

高屋奈月『フルーツバスケット(5)』

フルーツバスケット (5) (花とゆめCOMICS)

フルーツバスケット (5) (花とゆめCOMICS)

アニメもはじまったことだし、続きを読んでます。
GWで別荘に行く話。透&由希&夾の気分転換、と見せかけて紫呉がはとりを気遣っての企画。はとりがムリヤリ別れさせられた女性が結婚したから。記憶を消して他の人と結婚したとか悲しすぎるね。自分は覚えてるだけに。
寅の杞紗ちゃんの話。中学でいじめに遭って、失語症に。でも透の親身な寄り添いで心を開いて良かった!そして由希の言葉。自分を好きになるのも大事だけど、人から好きになられることによって自分を好きになれるってこともあるんだよなー。納得。
親友の電波、花島咲の話。電波ちゃん、電波だけど良い子!由希の親衛隊に目を付けられる透。そしてその周囲の電波ちゃんも狙われる。でも軽く撃退w 透は本当にいい友達を持ってるよね!
追試と風邪の話。透の追試。そして地味に電波ちゃんも追試になってるのは草。電波ちゃん、賢そうな顔なのにおバカなのか?そして透の風邪。夾がお粥を作ってくれたり、優しい言葉をかけてくれたり。夾も本当はいい子なんだよなぁ!

高屋奈月『フルーツバスケット(4)』

フルーツバスケット (4) (花とゆめCOMICS)

フルーツバスケット (4) (花とゆめCOMICS)

2年になって紅葉と潑春が入学してくる。賑やかになっていいね!ってか紅葉は男の子なのにセーラー服なのか笑!?そして当主・慊人も学校に。このプレッシャーはなんだ?由希が恐れる過去に何があったんだ?
由希の兄・綾女の登場。巳年だから、白蛇に変身とか。縁起はよさそうだけど、すぐ冬眠してしまうとかポンコツじゃん笑!由希が兄とギクシャクしてるのも分かるね。性格的にも。
紅葉君の親の話。母親が、動物に変身する子を産んてしまったと認められずに精神を壊すとか、つらい。そして記憶を消しているとか、さらにつらい。
透の母親の墓参り。母親がいないのは悲しいけど、周囲のいい仲間に囲まれて透は幸せだな!いいな!このまま良い関係は続くのか?
続きも借りてるので巣、すぐ読みます!

堀晃『恐怖省』

恐怖省 (集英社文庫)

恐怖省 (集英社文庫)

あらすじ
雲海におおわれた異星の空の下、原因不明のまま失踪した基地隊員の秘密を探る遺跡調査員。彼が見た地底深く築かれた大文明の謎とその末路を描く「蜜の底」。ほかに地球再開発計画の「尖兵」として働く情報サイボーグが、情報省内の異常に感づいたとき、凄惨なサイボーグ狩りが始まる表題作など、第一回SF大賞受賞作家の待望久しい本格SF小説集。

亮人::どぅおもー!漫才風読書感想でーす!
使い魔・ゲンキ君::今回は、堀晃の第三短編集『恐怖省』だガル!
亮人::第一&第二短編集『太陽風交点』『梅田地下オデッセイ』は既読やから、これで初期作品群はほぼ読めたな!
ゲンキ君::本書も第一&第二短編集と同様に、《トリニティ》と《情報サイボーグ》の代表的両シリーズとノンシリーズ短編が雑多に収録されているガルね。
亮人::のちに、《トリニティ》シリーズは創元SF文庫の『遺跡の声』に、《情報サイボーグ》シリーズはハルキ文庫の『地球環』に、それぞれ一冊にまとめられて読めるよな!
ゲンキ君::「読めるよな」って、『遺跡の声』は今でも手に入るけど、『地球環』は入手困難レア本の状態ガルよ?
亮人::ガクッ。誰か復刊して~!!
ゲンキ君::期待しないで待つしかないガル。
亮人::シャーナイから1編目に行こうか。

  • 「蜜の底」

ゲンキ君::《トリニティ》シリーズの1編ガル!
亮人::まず《トリニティ》シリーズの説明からしてちょ!
ゲンキ君::遺跡調査員と結晶生命トリニティのコンビの話ガルな。銀河系の辺境の星々にある、すでに滅んでしまった知的生命の遺跡を調査していくというのが主なストーリー展開だガルね。
亮人::本短編の舞台は、雨の惑星。駐在調査員からの連絡が途絶えて1ヶ月弱も音信不通ということで、トリニティたちが様子を見に行くことになったんやな。
ゲンキ君::誰もいない調査員の基地にたどり着くと、地下に続く穴が掘られてて、なにやら地下遺跡のようなものに繋がってるガル。しかもそこからはフェロモンのような甘い空気が。その甘いフェロモンにやられて、正常な思考がだんだんできなくなっていって。。。果たして遺跡の奥には何が??
亮人::暗くてヌラヌラした不気味な雰囲気で、外の雨に打たれて全部洗い流したくなるわー。
ゲンキ君::本当に甘い「蜜の底」の罠から這い出してきたら雨で体を洗いたいガルな。
亮人::物憂げな6月の雨に打たれて、愛に満ちた季節を思って歌いたくなるよな?
ゲンキ君::それはミスチルだガル!!次。

  • 「沈黙の波動」

ゲンキ君::これも《トリニティ》シリーズの1編だガルね!
亮人::今回は岩石惑星。観測隊基地がズタボロに破壊されて連絡が途絶えたので、主人公とトリニティが調査に向かうことに。
ゲンキ君::周囲に生物はいなさそうなのに、何者かに基地がズタボロにされてて、果たして相手は何者か気になるガルね?
亮人::ネタを割ると、相手は地面なんよな。地面の奥に生命がいるのか、大地そのものが生命なのか、明言はされてないけど。異質な知性とのコミュニケーションや。
ゲンキ君::コンタクトの取り方も奇想だったガル!
亮人::「地震」で会話するんよな。基地は、大きな刺激を与えすぎたので、相手が「地震」で返事をしてきて、それで基地がズタボロになったってわけ。
ゲンキ君::こういうコミュニケーション手段もあったかと目からウロコだガルね!
亮人::うんうん、これは自身の自信になったやろねw
ゲンキ君::ハイハイ。次。

亮人::これも《トリニティ》シリーズ。
ゲンキ君::銀河系の渦の連なりの一つ「ペルセウス腕」。そのさらに先にある星。腕のさらに先だから「ペルセウスの指」だガルね。
亮人::そんな銀河系の辺境は、重元素が少なく、知的生命が発展しても宇宙に進出する前に資源枯渇で滅んでしまう運命にあるんよ。
ゲンキ君::しかしこの星は、隆盛時には情報分野で発展していたので、滅ぶ寸前に種族全員をデータ化して休眠させておいたガル。
亮人::そんな休眠遺跡をトリニティたちが訪れる。しかし、なにやらその休眠データが何者かに侵食されつつあるらしい。果たして何がデータ侵食しているのか??
ゲンキ君::遺跡の秘密にトリニティのルーツも絡んで、スリリングな展開だったガルな!
亮人::まぁトリニティのルーツに関わるということで、トリニティの母星の話である「遺跡の声」は先に読んでおいた方がいい話かもな。
ゲンキ君::そうガルね。では次。

  • 「コスモス・クロック」

亮人::これはノンシリーズの短編や。
ゲンキ君::31光年先の射手座λ星から、正確に1.5秒間隔の電磁波パルスが放たれていることが判明するガル。原因は分からないけど、便利だから地球は宇宙時計として利用しはじめるガル。
亮人::そしてついに冷凍睡眠星間宇宙船を完成させた地球は、射手座λ星まで調査隊を派遣することに!果たして向こうで何が待っているのか?
ゲンキ君::と見せかけて意外な展開になるガルね!?
亮人::正統派じゃないけど、面白い展開やったな!
ゲンキ君::宇宙の自然を超越したビジョンだったガルね。
亮人::ちょっとグレッグ・イーガンっぽかった!興奮!イーガンだけに、良いガーンと衝撃来た!
ゲンキ君::ハイ。次。

亮人::これは《情報サイボーグ》シリーズの1編やね!《情報サイボーグ》のシリーズ説明、しちゃって!
ゲンキ君::このシリーズの世界は、高度な情報化社会が達成されていて、情報省の中央コンピュータにすべての情報が集まるようになってるガル。そして情報サイボーグと呼ばれる人たちは、脳にコンピュータを埋め込まれて、高度な演算能力と記憶能力とそして情報省のデータにもいつでも瞬時にアクセスできる特権階級のことガル。
亮人::そして本短編はその情報サイボーグの終わりの話。
ゲンキ君::情報省が主導している「地球再開発計画」の情報も、情報サイボーグたちに降りてこなくなって、どうやら情報省コンピュータが暴走しているという疑惑が?そこで情報サイボーグたちは、情報省との繋がりを断って、情報省本部を破壊しようと計画するガル。
亮人::うーん、面白いストーリー展開だけど、そもそもサイボーグという言葉自体に古さがw
ゲンキ君::それは生まれる前の本だからしょうがないガル!

  • 「過去への声」

亮人::これも《情報サイボーグ》シリーズの1編やな。
ゲンキ君::過去へ電波を送る方法を見つける話ガル!
亮人::過去へのメッセージが送れるから、1か月前の大事故を未然に回避しようとするんやけど、1つ過去を変えようとすると歪みが出て、それをまた変えようとすると更なる歪みが。
ゲンキ君::泥沼だガルね。
亮人::このパターンの時間SFいっぱいあるのに、知らんかったのか!?情報サイボーグなのに、まさに情弱ww
ゲンキ君::いやいや、この短編の方が昔の元祖だガルよ!

  • 「蒼ざめた星の馬」

亮人::これも《情報サイボーグ》シリーズ。
ゲンキ君::宇宙船の失踪事件が多発しており、未知の宇宙人が太陽系に侵入している仕業とのウワサまで流れはじめるガル。失踪時に乗り合わせていたと思われる情報サイボーグは、「青白く輝く宇宙船を見た」との報告が途中で途切れて記録されているガル。
亮人::さてその事件を老情報サイボーグが調べに行くという話やな。まぁ思った通り、情報省の陰謀なんやけどw
ゲンキ君::ネタをさらっと言うなガル!でもそこには大きなテーマが隠れていたガル!
亮人::肉体は老いるが頭脳は情報サイボーグ化されていて老いることはない、という齟齬があるねんな。それがどういう影響を与えるかという大きなテーマや。
ゲンキ君::脳に無理をさせているから、かなりグロテスクな精神状態だガルね。
亮人::グロだけに、人間性を愚弄してるねw
ゲンキ君::ご主人のネタが読書感想を愚弄してるガルww 次。

亮人::最後も《情報サイボーグ》の話。
ゲンキ君::タルボス星系という辺境の太陽が赤色巨星化。しかもそこの観測ステーション内で一人の情報サイボーグが死亡。その死亡確認のために派遣されたのが「検屍官」の情報サイボーグだガル。
亮人::情報サイボーグは、肉体が死んでも脳の情報サイボーグ化した部分が生きている場合もあり、その確認のための検屍官なんやなー。これもイーガンっぽいテーマやな!
ゲンキ君::しかし話はそこで終わらないガル。
亮人::検屍の結果、この星系の太陽が赤色巨星化して死にかけてるだけやなく、重力定数が低下しはじめてて、この周辺の宇宙自体が死にかけていると?!
ゲンキ君::重力定数グレッグ・イーガンスティーヴン・バクスターばりのハードSFだガル!!
亮人::このハードSFな理論の用語の連続に痺れたね!この「宇宙葬の夜」がこの本の白眉やわ!
ゲンキ君::こんなハードSFな宇宙SFの連続が、集英社文庫から普通に出てたってのが驚きだガルね?
亮人::生まれる前の1982年の本やから出版事情は分からんけど、スゴイ時代やってんなー?
ゲンキ君::SF冬の時代じゃなかったガルか?でも濃いSFは出てたんだ?
亮人::ところで話は変わるけど『恐怖省』といえば、オレ恐怖症があるねん!
ゲンキ君::それは初耳だガル。
亮人::まんじゅう恐怖症やねんwwああーまんじゅう恐怖症やなー!!
ゲンキ君::そんなの初めて聞く恐怖症。でも、ハイまんじゅう(〃゚∇゚)っ○
亮人::もぐもぐもぐ。はーまんじゅう恐怖症はつらいわ~w もぐもぐもぐ。
ゲンキ君::メッチャ食べてるガル。本当は何の恐怖症なんだガル??
亮人::ここらで一杯、濃~いお茶が恐怖症ww
ゲンキ君::ってこの話、聞いたことあるガル!?
亮人::あと、ジョン・ブラナー『ザンジバーに立つ』やロバート・J・ソウヤー《キンタグリオ三部作》の続きやアンドレノートン《太陽の女王号》の続きの恐怖症!!キム・スタンリー・ロビンスン『米と塩の歳月』やルーディ・ラッカー『リアルウェア』やジョン・ヴァーリイ《ガイア》三部作にジョン・クロウリー《エヂプト》四部作にE・C・タブ《デュマレスト・サーガ》の最終巻も恐怖症!!
ゲンキ君::って読みたい未訳SFを並べてるだけじゃないかーー!!!もうやめさせてもらうわん!ガルガル!!

収録作

★★★★☆
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『荒野のコトブキ飛行隊』全12話

海のない謎の世界で生活する人々と、古い飛行機での空戦。熱いねー!しかも終盤では地球との繋がりも示唆されて、熱い設定!面白かった!メカ×美少女もののアニメは本当にストライクだわ!

『revisions リヴィジョンズ』全12話

街ごと謎の未来に飛ばされた現代人が戦いに巻き込まれる。ってかキャラクタがウザイ。見るのが苦痛レベル。しんどい。ハヤカワ文庫とコラボしてるSF作品だから見たけど、しんどかったw

『えんどろ〜!』全12話

面白かった!でも関西で放映されなかったのは何故か!!オレはニコニコの配信で見たけど。勇者冒険モノなんだけど、新しい角度から描いてて面白かった!ってか冒険モノでもないか?日常系?オリジナル作品で、こんなに面白い作品をやってくれるのは嬉しいね!!

『ソードアート・オンライン アリシゼーション』全24話

うーん。長いw これが分割4クールとか。あと2クールもあるんだ?もっと割愛しても良かったと思うんやけど。ここまで全部見てきたけど、キャラに入り込めないんだよなー。キリトが万能すぎて、他のキャラが全部コマとしか思えないんだよなー。まぁ電脳SFとしては面白いので、残りも見ます!

『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』全12話

面白かった!エリート校の生徒会長・白銀と副会長・かぐや、どちらも有能すぎて自分からは告白できず、なんとか相手に告白させたい。このワンシチュエーションのコメディ。面白かった!プライドが高い二人がカワイイ!ただ、かぐやがお嬢様なので家が自由を認めないとか、そのせいで二重人格の暗い人格がとか、面倒くさい設定はいらないかも。